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IT化した村落調査の一件から

2006年08月22日 01:49

PDM_Setsan.jpg
今日はSETSANと言って、"Situacao de Segranca
Alimentar e Nutricao normalizada nas dez Provincias de Mocambique"の会議がありました。Food SecurityとNutrition強化の為の州会議といた感じです。日本語にするにはどういったらいいのだぁ・・?
←とても綺麗な会議室。私はお気に入りなんです。絶対何かの文化施設だった模様を帯びた事務所なんです。配属先の事務所の裏には屋外小劇場やプールが使われてないまま放置されているんですよ。そしてこの建物もなぜか壇上があって、幕が昔ついてたんだよーと思わせるような棒が天井にしっかり着いています。天井の真ん中にはニスで塗られた木材で装飾されているスポットライトが変に明るすぎないように構成されていて、とっても素敵です。今度私もセミナーを開始しようと思っているのですが、ここと農業省州局のオフィスを借りて2箇所で実施しようと思っています。(まだ企画段階。)

皆、参加者は8時から集合していました。
主催者側はまだ来ていません。30分過ぎてもまだ誰も来ず・・・
ファシリテーティングが大丈夫なのかが不安ですが、今週ずっとこの会議だから、時間はあるのでしょうかね。
やっと同僚2人が到着し、始まりました。

今回は1週間トレーニングのための講義になります。
何のトレーニングかというと、家族構成、農業作物、栄養、保健衛生等の質問を全郡(イニャンバネ州内全域)をまわる調査が開始されるので、その調査員のトレーニングです。
前回も調査に行きましたが、インタビューをしたのはDDA(農業省郡事務所)や医療施設、市庁舎のみでしたが、今回は家庭個人の調査です。郡内の村によって人数が定められていて、その調査をイニャンバネでは徹底的に行うみたいです。

でも、一番あたしのど肝を抜いたのは・・・
調査にPDA(Palm Computer)を使うと言うこと!
誰がお金を出しているの??と聞いたところ、WFPがこの機会を提供しているのです。

20060822003955.jpg

今日はひとまず目的と、使い方についてを勉強しました。

コンピューターを使ったことある人は多いにしても、こんな小さな機会でインタビューをしていくと言うのは今回初めて。今までは膨大な質問用紙をもって巡回していました。これがあれば確かに結果をコンピューターに入れてさっと集計できるから便利は便利ですが・・

とっても問題だと思います。
なぜだ?っておもうかたも多いでしょう。

テクノロジーの強化で利点はたくさんあるとは思います。先ほどもあげたとおり、紙代がなくなる、集計が早く済むなどなどいいことはたくさんあるとは思います。

でも。
今日見た段階で思うのですが、問題点のほうが山済みです。
ここは日本じゃない、モザンビークだということ。

20060822003901.jpg


まず。
責任者が使い方を必死に説明をしているけれども、使いこなせるのは若者ばかり。でも日本人が実行する速度のゆうに3・4倍はかかります。
家のお母さんがパソコンのクリックができないのをイライラするのと似ています・・・
ペンのマウスが苦手みたい。でもまだこれはトレーニングで軽減されるでしょうが・・

それに、質問が100題もあるんです。100問の質問を答えるのだけで考えてみても1人2時間はかかっちゃう。(普通に質問するだけだと想定)
この馬鹿げたほど多い質問数が本当に大問題極まりない。
それに、コンピューターをみながら質問し、終始困った顔をしながらコンピューターとにらめっこしながら突然都会から来た人に、果たして村人は心を開き、質問に答えられるか?というところが大問題だと思う理由です。
時間も1週間のトレーニングをしてもきっと1人膨大な時間がかかるでしょう。グループでまとめてやったとしても・・

しかも、結構プライベートな内容を聞くことが多い。家族構成だの農産品の売上げだの、子供の病気だの。。
親が見も知らずの人に「うちの子はエイズです。」なんて言うわけがない。

モザンビーク政府や実施しているSETSANではきっと早く集計を取りたいのだと思うけれども、どう考えてもこの調査員はコンピューターでただ数のみを入れて行くパシリにすぎずないのではないか?と頭を抱えちゃいましたよ。調査員がロボットみたいでかわいそう。
それに調査は頻度を決めてまた同じく調査をしないとこの調査の意味が薄れちゃうんだから、この大変さに上の人も気付いていただきたい。

彼らも彼らで、やれっていわれるからやってる、みたいな。。。

私も昔、イギリスの新聞やテレビ局の世論調査でも電話がかかってきたりして、答えたことがありますが、時間のかかりすぎる質問は相手に「イライラ」をつのらせることが多いし、私ははっきりいって協力はしたけど「いつ終わんのよ!」と思ったし、本音なんて吐けるはずがなく。それに、仕事は何ですか?って言われたときニートの端くれみたいだったから、「○○関係の仕事です」なーんて嘘すらついたさ。

自分を崩さないよう大体相手は見せかけのことをいいますよ。本当。私も実際そうだったし、イギリスにいたころ病院医療のコンサルの短期の調査で日本に電話して統計取ったこともありましたが調査って心が通わないと本当に難しいと思うんです。

だから、調査員のモチベーションだって上げてかなきゃならないし、ロボットみたいじゃなく、その人の持ち味を出した家庭訪問をするべきだとも思うし。参加型開発でのインタビューの方法を読んできた私にとってはかなり残酷なやり方のように映りました。

でも、今回の経験が、彼らの考える思考になればいいと思うけれども。
彼らも彼らで、今日の説明を聞いた後、質問を100問全部見たあと「これは簡単ではない」と言っていました。少々モチベーションは下降気味に取れます。そりゃそうだわ。

私達の立場は指揮官。彼らは調査員。
指揮官ですら、マプトからの指令にはNOなんていえるものではありませんし、各家庭の状況をデータ化することは必要なんです。
あたしもこの場所にいながらどうすることもできない。とりあえず、PDAの使い方指導だけして今日は修了。また、今週ずっとこれが続きます。

以前、ロンドン大学にいた折、卒論ではデジタルデバイドについて書いたことがあります。ITに対する南北の差がまた途上国にも深刻な問題にいたる→数値には出ない情報処理能力の差がビジネス機会を減らす→インドのソフトウェアの成功とアフリカ諸国の比較→危険だ!
見たいな論文を書きました。もう自分ではいい出来ではなく、読みたくなくて捨てちゃったけど・・

今回のPDAの使用は彼らに「こういったものがある」という紹介にはなるし、いい機会と経験なのだとは思います。
そしてその後、調査や村落巡回にはどのようなツールが『自分達に一番適しているのか』を考えることが必要だと考えます。

私は個人的意見として、開発にはオリジナリティの向上が必要だと思うんです。その国、その地域ならではのツールを選び、そして発展していく形が。観光で伸ばす国、ITで強くなる国、文化交流で国際交流を伸ばし収益を上げる国、いろいろな形があっていいはずです。私はいつもそういったスタンスなんです。

日本も実際戦後、アメリカの援助で空港を立てようと計画されたのに対して、『いや、新幹線開発にするべきだ!』と講義して新幹線計画が立てられた国です。日本の官僚達はこぞって昔ながらの東海道の意味と、東海道が発展することで線で結ばれた地域の輸送や商取引が進むと言うことを説明し続けました。自分達のこれまでの発展の仕方を十分に知っていたからこそ納得付け、その後新幹線開発が行われ、97年に援助費をすべて完全に返済したんです。(たしかそんなことだったと、あたしの頭にはあります。)

だからこそ、援助国が言ったから、そうやれって言われたからではなく自分達が一番強いオリジナリティを知り、それを強化する。その為のツールも選んで行くと言うことを考えるのが必要だと私は思うんです。

今回は、彼らの新しいステップとしてのこの新たな技術の取り入れ、私はいろんな意味で見守ろうと。モザンビークのオリジナリティー強化の発展のあり方について考えていくと言ういいケーススタディを得たと思っています。

長くなったな・・・


今日はこれとはまた違った宿題をもらいました。このことについてはまた今度。(これ以上書くと、日記じゃないものね・・・)

20060822004032.jpg

↑調査員は普通に民家に泊まるみたいです。各村に1泊するのだそうです。蚊帳とか殺虫剤がてんこ盛り。でも、テントがあったほうが何かと問題が起こらないと思うのに・・予算なし!
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